onsen-rider’s diary

失業するぞぅっ!

座骨神経痛の話をしよう

昔々の話です。でも今も時々疼きます。
高校部活、冬の屋内基礎トレーニングの時だった。
屈伸運動の時だったか?左腰に鈍痛が走った。
激痛ではないが、左腰から太腿にかけて痺れる様な鈍痛が日夜続いた。
歩く時はビッコを引く状態だった。
整形外科に行った。
「これは座骨神経痛だね。もう一生運動は出来ないね」
「へっ?」
突然の回復不可能の宣告。まだ17歳だで。これから一生運動できない身体になったって。
その整形外科に暫く通院した。
ベッドに横になって首と足首にベルトを着けて上下に牽引する治療。
引っ張られるとその時は気持ち良いんだが、終われば鈍痛はそのままでビッコを引いてしか歩けない。
「このままこの整形外科に通い続けても治る見込みはないぞ」
と思いトボトボ最寄り駅前を歩いていると目に入ったのは「鍼灸院」。
未体験だし保険も効かず治療費は中々高額。
でも藁にもすがる気持ちで門を叩いた。
施術者はガリガリに痩せた初老の男性だった。
施術室にはお香が焚かれなんかそれっぽかった。何がそれっぽいのか分からないがそれっぽいのだ。
パンツ一丁でベッドに仰向けに寝ると、初老の男は触るか触らないかのタッチで俺の手首の脈を取った。
(痛いのは腰なんだけど…)
暫く脈を取ると俯せにさせられて鍼を打ち始めた。
「痛かったら言ってね」
「はい」
「痛い!」
「まだ何もしていないよ…」
鍼初体験だったが、刺されると痛くはなく鈍痛と言うか何か大事な所に「グニャン」と当たったのが分かる。
その後、お灸もされた。
施術が終わって、歩くと明らかに腰や太もものしびれが改善している。完治とはいかないが確実に効いている感触がある。
数週間後に2回目の施術をしてもらった。

ほぼ完治した。
その後、部活も再開できた。

「一生運動できない」と診断した整形外科医はなんだったんだ!
それから今まで、身体を酷使した時など少し坐骨神経痛が再発するが、その時は鍼を打つか電気風呂で回復する事が出来た。
ある時、マッサージを受けた。施術者が叫んだ。「この左腰の張りは鉄板みたいだぞ。どうしたらこうなる?」
今、座骨神経痛をググると「尾てい骨の奥の大腰筋が痙攣して神経に触れている。その大腰筋の痙攣を収めるのは鍼でしか届かない」との事の様だ。
だから電気風呂でもある程度効くんだな。
同じ座骨神経痛で苦しんでいる人への情報になれば。